実家にいた頃、父親が夜中に起きてきてTVをつける父の後ろ姿を眺めていた
父親が煙草に火をつけると、黙々と薄い紫色と白い煙が交じった細い線が流れ、その煙の行先を視ながら私も黙々と、ゆっくり煙草を吸っていた、あの時間は居心地が良かった

あの光景は未だ明確に残っている


私は神経質で頑固な父親に似ているのだ


父は強く見えて本当は寂しいと叫んでいた様に見えた

そんな父は娘に愛されてることに気付いていない