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さいさんと、きのくんとS田さん宅へ
時が穏やかに過ぎるということが幸せと感じたんだ
お母さんが子供に絵本を読んでいる
微笑ましい風景だった
夕方頃MAILがくる
その内容を読み走った
途中、息切れして坂道を早歩きで走って歩いた
彼女とベンチに座っていた
大切な彼女にばれぬ様、MAILを交わした
「彼女がどういう想いをするかも考えられない?」
『Mには黙っててくれ』
彼の決心は固かった
病棟に戻る前、私の顔を見ていた
私は彼が、とある事をするのを知っていた
私から握手を求めた
握手をした瞬間、涙が自然に出てきて彼女の前でなかぬよう直ぐ手で拭いた
MAILを読み返し、また泣いた
彼女に伝えた
泣いた
暫く笑顔になるのは無理そうです